お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~

ヤバ……久しぶりにすっげぇドキドキしてる…

「…っ、ちょっと待ってて。あ、ごちそうさまでした!ゴハンやっぱすげぇ美味かった!じゃあ歯、みがいてくる!」

つってしっかり歯を磨いた俺は、キッチンで食器を洗い終えたばかりの奈都子を後ろから抱き締めた。

「急に席を立ったと思ったら…どうしたの?」

なんて俺の腕の中で奈都子が振り向くから……
もう我慢できなくて、その可愛い唇をふさいだ。



…この空間に、奈都子の吐息と舌の絡まる水音だけが静かに響き、それが俺の情欲を掻き立てる。

奈都子の柔らかい唇が気持ち良くて、色っぽい吐息と声をもっと聞きたくて…なかなかキスが止められなかった。


「…すげぇ奈都子を抱きたい…けど……早く戻ってきたのがそれ目的って思われんのも嫌だから……すげぇ葛藤してる」

正直にそう告げると、今さっきまでキスで蕩けてた奈都子がアハッ!と明るく笑った。

「そんなこと思わないって。私を愛してるから抱きたいんでしょ?」

「そうだよ、ずっと奈都子を我慢してたから…」

「私もだもん、私もずっと響を我慢してた。抱き締めてほしかったし、キスもしたかったし…」

「奈都子…」

「だから…響が私を求めてくれるのが嬉しいんだ」

「ありがと、奈都子、同じ気持ちでいてくれて。…じゃ、今度は奈都子をいただきます!」

「はいどうぞ、デザートになるかわからないけど、召し上がれ。なんてね、ふふふっ」

そう可愛く笑う奈都子を抱きかかえるとベッドルームへ向かった。

そして俺達はお互いの溢れる愛に溺れながら、時間を忘れて愛し合った──

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