お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
笑い声や楽しそうな声で賑やかになった会場とは逆に、片隅では川嶋母娘が父親に文句を言い始めた。
「ちょっとパパ!何で私の味方をしないの!?」
「そうよ、あなた。アイミの幸せを応援しないなんて」
すると、川嶋社長が「その話なら外へ出なさい」と、二人をホールの外へ連れ出した。
じゃ、俺もそろそろ戻るか。
「それでは私は失礼します」
「ああ、響くん、本当に迷惑をかけて申し訳なかったね。そちらのお式が落ち着いた頃にご挨拶に伺おうと思っとるよ」
「ありがとうございます。でしたら、披露パーティーは自由な飲食形式ですし、13時から15時頃まででしたら、いつお越し下さっても大丈夫かと。奈都子と楢橋のご両親にも川嶋社長が来られると伝えておきますので」
「13時から15時だね、ありがとう…すまないね」
「ちょっと待って!響さん、本当に今日結婚式するの?」
「あぁ」
「だってアッシャーなんでしょ?」
「友人の結婚式の時は、そんな役割になるんじゃないか?」
「あっ!てゆうか婚姻届!出しちゃったの!?」
「あぁ。さっきも言ったけど、奈都子はもう『桜賀 奈都子』で、俺は奈都子の夫なんだよ」
奈都子の夫……
自然と頬が上がるのを、ここでは何とか食い止めた。
「ウソだぁ…信じない……信じないんだから…!ってゆうかあのアバズレ女なんか今頃……とにかく響さんは私を選ぶに決まってるの!」
訳のわからない事を言う川嶋を尻目に、川嶋社長に「では失礼します」と挨拶をして、爽維さんの待つ男性控室へと急いだ。
「ちょっとパパ!何で私の味方をしないの!?」
「そうよ、あなた。アイミの幸せを応援しないなんて」
すると、川嶋社長が「その話なら外へ出なさい」と、二人をホールの外へ連れ出した。
じゃ、俺もそろそろ戻るか。
「それでは私は失礼します」
「ああ、響くん、本当に迷惑をかけて申し訳なかったね。そちらのお式が落ち着いた頃にご挨拶に伺おうと思っとるよ」
「ありがとうございます。でしたら、披露パーティーは自由な飲食形式ですし、13時から15時頃まででしたら、いつお越し下さっても大丈夫かと。奈都子と楢橋のご両親にも川嶋社長が来られると伝えておきますので」
「13時から15時だね、ありがとう…すまないね」
「ちょっと待って!響さん、本当に今日結婚式するの?」
「あぁ」
「だってアッシャーなんでしょ?」
「友人の結婚式の時は、そんな役割になるんじゃないか?」
「あっ!てゆうか婚姻届!出しちゃったの!?」
「あぁ。さっきも言ったけど、奈都子はもう『桜賀 奈都子』で、俺は奈都子の夫なんだよ」
奈都子の夫……
自然と頬が上がるのを、ここでは何とか食い止めた。
「ウソだぁ…信じない……信じないんだから…!ってゆうかあのアバズレ女なんか今頃……とにかく響さんは私を選ぶに決まってるの!」
訳のわからない事を言う川嶋を尻目に、川嶋社長に「では失礼します」と挨拶をして、爽維さんの待つ男性控室へと急いだ。