お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
結婚式はサプライズで!
小川さんの後について3階でエレベーターを降りたけど、何も喋らないから少し不安になってきた。
南さんと違って何か冷たい雰囲気を感じるし。
へぇ…このフロアは小さめのホールや会議室が集まってるみたい。
ドアが開いている部屋があったからチラッと覗くと、一部屋がそこまで広くないのが分かった。
あ、だから、お着替えのお部屋としてちょうどよかったのかな。
それより…
あー、ドキドキしてきた!
結局、ブライズメイドのお仕事について葵からは「その都度指示出すから、なーんにも心配はいらないわよー。当日はとにかく楽しも!」なんて言われただけ。
打ち合わせに同行した時も、挙式と披露宴の流れの確認と、衣裳決めだけだったし…
そうだ。衣裳といえば、ブライズメイドの衣裳決めの時に、葵に「ナツコだったらどれがいい?時間もあるし、ちょっと着てみない?」なんて誘われて試着させてもらったウェディングドレス、素敵だったなぁ…
もし響とここで結婚式できるんだったら、あのドレスにしたいな、ふふっ
なんてウキウキしながら歩いてたんだけど…
さっきからこのフロアでまだ誰も他の人を見かけてないんだよね、お客さんも、スタッフの方も。
ていうか、同じ様なお部屋がたくさんあるのに、こんなに奥の突き当たりまで行くの…?
本当に…?
大丈夫なのかな…
と不安が高まった時だった。
「この先の部屋よ」
立ち止まった小川さんが私に振り返りながら言った。
「あ、そうなんですね、わかりました」
本当に控室はあったのね。と少しホッとする私に小川さんが小声で話し出した。
「あなた、何をしでかしたのか知らないけど、怒らせた相手が悪かったわね。あたしだって本当はこんなことしたくないけど、弱味を握られて仕方なくなの。…だからあたしを恨まないでよね」
そう言うと、いきなり「連れてきたわよ!」と大きな声を出して、来た廊下を走って戻って行った。
……え?何…?
びっくりしてポカンとしたまま彼女の走り去る方を見ていたら、後ろでドアの開く音が聞こえた。
そして…
「ナツ、待ってたよ」
という声が聞こえたと同時に強い力で腕を掴まれ、私はその部屋に連れ込まれた。
南さんと違って何か冷たい雰囲気を感じるし。
へぇ…このフロアは小さめのホールや会議室が集まってるみたい。
ドアが開いている部屋があったからチラッと覗くと、一部屋がそこまで広くないのが分かった。
あ、だから、お着替えのお部屋としてちょうどよかったのかな。
それより…
あー、ドキドキしてきた!
結局、ブライズメイドのお仕事について葵からは「その都度指示出すから、なーんにも心配はいらないわよー。当日はとにかく楽しも!」なんて言われただけ。
打ち合わせに同行した時も、挙式と披露宴の流れの確認と、衣裳決めだけだったし…
そうだ。衣裳といえば、ブライズメイドの衣裳決めの時に、葵に「ナツコだったらどれがいい?時間もあるし、ちょっと着てみない?」なんて誘われて試着させてもらったウェディングドレス、素敵だったなぁ…
もし響とここで結婚式できるんだったら、あのドレスにしたいな、ふふっ
なんてウキウキしながら歩いてたんだけど…
さっきからこのフロアでまだ誰も他の人を見かけてないんだよね、お客さんも、スタッフの方も。
ていうか、同じ様なお部屋がたくさんあるのに、こんなに奥の突き当たりまで行くの…?
本当に…?
大丈夫なのかな…
と不安が高まった時だった。
「この先の部屋よ」
立ち止まった小川さんが私に振り返りながら言った。
「あ、そうなんですね、わかりました」
本当に控室はあったのね。と少しホッとする私に小川さんが小声で話し出した。
「あなた、何をしでかしたのか知らないけど、怒らせた相手が悪かったわね。あたしだって本当はこんなことしたくないけど、弱味を握られて仕方なくなの。…だからあたしを恨まないでよね」
そう言うと、いきなり「連れてきたわよ!」と大きな声を出して、来た廊下を走って戻って行った。
……え?何…?
びっくりしてポカンとしたまま彼女の走り去る方を見ていたら、後ろでドアの開く音が聞こえた。
そして…
「ナツ、待ってたよ」
という声が聞こえたと同時に強い力で腕を掴まれ、私はその部屋に連れ込まれた。