お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~

「私、着替えてくるから適当に始めてていいよ」

キッチンから、お酒とチェイサー代わりの和らぎ水やグラスなどを持ってくると、トレーごとリビングのテーブルに置き、「好きなの見てていいからね」とテレビのリモコンを桜賀に渡した。

そして私は部屋着に着替えるため隣の寝室へ入り、そっと扉を閉めた。



…はぁ…

何だろ、思ってたよりショックが大きいや。
まさか女として扱われてない、だなんて…

んーーー……

…それでも、せっかくの桜賀との家飲みだもん…

うん!楽しもう!気持ちを切り替えよう!
そうと決まれば自分の機嫌は自分でとらなきゃね!


6月とはいえまだ夜は肌寒く感じる時もあるし…と、この時期にちょうどいい、一番のお気に入りのルームウェアをクローゼットから取り出した。

長袖の柔らかい生地のトップスとショーパン、ゆるめのルームソックスのセット。

あ、どうせならインナーもゆったりしたのに替えようかな。
仕事の時は胸の大きさを抑えるブラにしてるから、家に帰るとすぐに解放したくって。
じゃあこっちのかわいいお気に入りのブラにしようっと。



…うん!やっぱりカワイイものに包まれるとワクワクする!
暗くなりがちな時は好きなものに包まれてハッピーにならなきゃね!

そうだ。この格好でお化粧してるのも変だし、メイクと一緒にモヤモヤする気持ちもまとめて洗い流しちゃお!

< 41 / 267 >

この作品をシェア

pagetop