お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
いろんな事を考えながら洗い物をしていたら、インターホンが鳴った。
「はーい」
『俺、桜賀』
「今あけるねー」
タオルで手を拭きながら玄関へ急ぎ、開けながら「おかえりー、早かったね」と声をかけた。
「あぁ、近いからな。便利だな、ここ」
「そうなの。普段はスーパーで買い物するんだけど、今みたいな時とかコンビニが近いことにすごくありがたみを感じるよ。あ、桜賀、お酒飲む?」
「いや、俺もアイス食うからいいかな」
「ん、わかった」
食器を全て洗い終えると、冷蔵庫から苺を取り出した。
昨日、一人で食べるつもりで買った少量パック。
数が少ないから一つ一つ包丁で縦半分に切って、ガラスの器に乗せた。
「よかったらアイスと一緒にどうぞ。サッパリするよ」
デザートフォークを2本添えてテーブルに置いた。
「あぁ、サンキュー。…つうか、奈都子ってすげぇ家庭的な女だよな、マジで」
「えっ!何、急に!」
「いや、ほんとにさ。さっきのつまみとか料理もパパッと作るし、こういうのもさりげなく出すし」
「ありがと……そんな風に言われたことないから照れるな…エヘヘ」
褒められて心がむずむずしていたら、桜賀がレジ袋を渡してきた。
「あ、これは土産。冷凍庫に入れとけ」
ん?
テーブルにはソフトクリームが2つ置いてあるけど…それ以外にお土産?
とレジ袋を覗くと〝バニラクリームバー10本入〞が1箱入ってた。
「わざわざこれも買ってきてくれたの?」
「それだろ?無くなったって言ってたやつ」
「うん…そうだけど……いいの?スーパーでもたくさん買ってもらったのに」
「いや、俺の方こそ、酒だけじゃなくて他にも色々作って出してもらったしさ、その礼と言ったら安くて悪いけど」
「いやいやいや!そんなことないから!でも、それならありがたく頂くね」
「あぁ、どうぞ。…ほら、早くしねぇとどっちのアイスも溶けるぞ」
なんて桜賀に煽られて、急いでアイスの箱を冷凍庫にしまった。