お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
このおうちデートは進展…と思ってもいいですか?
えっと…
目が覚めたら桜賀の腕に包まれてるんですけど…
これは一体どういう事でしょう…
って…あれ?ここ、ベッドだ。
私、ソファを陣取って寝たはずなのに…
もしかして、桜賀が連れてきてくれて、桜賀もここで寝たということ…かな。
うん、何となくこの状況を理解できてきた。
しかし…
なぜ桜賀は私を包み込むように抱きしめているの?
ただの抱き枕と思って自然と手が動いた…?
それとも…
元カノを思い出した…とか…
…………
や、要らないことを考えるのはやめよ。
えーと、時間は…7時過ぎかぁ。
そろそろ起きて朝食の支度を……の前にシャワーしなきゃね。
この幸せな温もりに名残惜しさを感じながら腕をそっと退かし、桜賀を起こさないように静かに寝室を出た。