お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~

「いよいよ今日だね」
「一斉公表なだけなのに緊張する…」

葵がうちに泊まった週末明けの月曜日。
駅から会社への道を葵と二人で歩く。


「おう」

「あ、桜賀、おはよう」
「おっはよー」

「おはよう。今日、公表だったよな。キャラは茄子なんだろ?」

「なっ!違うし!」

「ハハハ、見るのが楽しみだな。じゃあお先」

…と、桜賀は長い脚でスタスタと先に行ってしまった。


二人でいる時はもっと甘めのやり取りなんだけど、会社だと以前と変わらない。
それは、桜賀なりの気遣いだと最近わかった。

というのも、ルナさんの桜賀へのアプローチが日に日に強くなっていて、それと同時にルナさんと同期の先輩達が、桜賀に気があると見えた女の子達にがっつり牽制をかけているのを度々目撃するようになったんだ。

だから以前、桜賀に「会社では俺に馴れ馴れしくするなよ」って言われた時はちょっとショックを受けたけど、それが私をルナさん達から守るためなんだと気付くと、より想いが強くなっちゃったよ。

< 66 / 267 >

この作品をシェア

pagetop