君と始める最後の恋
早く抱き着きたくてうずうずしていると、類くんが口の中の洗浄をしてタオルで口元を拭いて洗濯籠に投げ入れる。
それから私の顔を見て少しだけ微笑むと「はいはい、おいで」と軽く腕を広げてくれて勢いよくその中に入り込む。この場所が私だけの為だと安心する。
抱きしめてもらった上に頭をポンポンと撫でてくれるなんて、朝から贅沢すぎる御褒美では。
「…遅刻する。夫婦2人して遅刻したいの君は。」
「なんなら行きたくないですね。」
「駄目、大事な商談入ってんの。君も小鳥遊さんに迷惑かけるよ。」
身体を離すとそのまま洗面所を出て行ってしまう。
砂糖からの塩が早すぎるよ~!類くん!とは思いつつも本当に遅刻しそうなので、準備を始める。
余裕を持って起きる割に、何も用意しないままこういう過ごし方をするから、朝から慌てるけど類くんと触れ合う時間は何を犠牲にしてでも欲しい!
まだ新婚というのもあり、この時期の私は最大限に浮かれていたと思う。
それから私の顔を見て少しだけ微笑むと「はいはい、おいで」と軽く腕を広げてくれて勢いよくその中に入り込む。この場所が私だけの為だと安心する。
抱きしめてもらった上に頭をポンポンと撫でてくれるなんて、朝から贅沢すぎる御褒美では。
「…遅刻する。夫婦2人して遅刻したいの君は。」
「なんなら行きたくないですね。」
「駄目、大事な商談入ってんの。君も小鳥遊さんに迷惑かけるよ。」
身体を離すとそのまま洗面所を出て行ってしまう。
砂糖からの塩が早すぎるよ~!類くん!とは思いつつも本当に遅刻しそうなので、準備を始める。
余裕を持って起きる割に、何も用意しないままこういう過ごし方をするから、朝から慌てるけど類くんと触れ合う時間は何を犠牲にしてでも欲しい!
まだ新婚というのもあり、この時期の私は最大限に浮かれていたと思う。