君と始める最後の恋
毎朝会社には、いつもの時間くらいに到着していた。最近は類くんと一緒に家を出て、一緒にオフィスに着いてそれからコーヒーを淹れに行く。このルーティンだけは今も欠かせない。
「あ、志織ちゃんおはよ。」
類くんのデスクにコーヒーを置きながら、志織ちゃんに話しかける。
「おはようございます、一ノ瀬先輩じゃなくて、郁先輩。」
「…志織ちゃん。」
「幸せオーラ漂いすぎです。私の郁先輩を嫁に貰った一ノ瀬さん許すまじ。」
「どこに怒りを覚えてるの志織ちゃん。」
朝から意味不明な志織ちゃんに苦笑いしていると類くんは、揶揄ってくる志織ちゃんを気にすることも無くコーヒーを飲んでいる。最近家庭でもコーヒー飲むタイミング何となくわかってきて可愛いと密かに悶えていた。
そんな私に気づいてこちらを見上げてくる。
(上目遣いの類くん、とんでもなく可愛いのですが?)
「…何、桜庭さん。」
「なんでも!」
笑顔でそう答えると怪訝な表情を浮かべていた。
それから私は3課の方に戻って隣のデスクに既に着いている結絃に「おはよ!」と挨拶をする。
「郁か、おはよ。」
「この間はお休みくれてありがとう!婚姻届け出しに行けた!」
「全然。おめでとう!」
そう笑ってくれる結絃に少し安心した。結婚前結絃とは色々あったけど、現在は良い友人だ。
結絃の隣のデスクに私も着いて、今日のスケジュールの確認をする。今日は大きな仕事も特に無い。
類くんは商談が入ってるって言ってたな。今日は遅くなるんだろうか。なんて考え事をしながらスケジュール管理表を閉じる。
普段上がる時間が基本的に一緒だから帰宅も自然と一緒にすることは多かったんだけど、忙しい時期は違うので必然的に生活リズムが違ったりすることはよくある。そういう時は少し寂しいなと思ったりもするけど、仕事を頑張る類くんの為だと思えば我慢するしかない。
「郁、今日は午前から外回り言ってくる。帰りは多分定時後だから、先上がってな。」
「うん、わかった。」
結絃から業務連絡だけ受けて、メールチェックなど最初にしなきゃいけない確認を済ませた。
「あ、志織ちゃんおはよ。」
類くんのデスクにコーヒーを置きながら、志織ちゃんに話しかける。
「おはようございます、一ノ瀬先輩じゃなくて、郁先輩。」
「…志織ちゃん。」
「幸せオーラ漂いすぎです。私の郁先輩を嫁に貰った一ノ瀬さん許すまじ。」
「どこに怒りを覚えてるの志織ちゃん。」
朝から意味不明な志織ちゃんに苦笑いしていると類くんは、揶揄ってくる志織ちゃんを気にすることも無くコーヒーを飲んでいる。最近家庭でもコーヒー飲むタイミング何となくわかってきて可愛いと密かに悶えていた。
そんな私に気づいてこちらを見上げてくる。
(上目遣いの類くん、とんでもなく可愛いのですが?)
「…何、桜庭さん。」
「なんでも!」
笑顔でそう答えると怪訝な表情を浮かべていた。
それから私は3課の方に戻って隣のデスクに既に着いている結絃に「おはよ!」と挨拶をする。
「郁か、おはよ。」
「この間はお休みくれてありがとう!婚姻届け出しに行けた!」
「全然。おめでとう!」
そう笑ってくれる結絃に少し安心した。結婚前結絃とは色々あったけど、現在は良い友人だ。
結絃の隣のデスクに私も着いて、今日のスケジュールの確認をする。今日は大きな仕事も特に無い。
類くんは商談が入ってるって言ってたな。今日は遅くなるんだろうか。なんて考え事をしながらスケジュール管理表を閉じる。
普段上がる時間が基本的に一緒だから帰宅も自然と一緒にすることは多かったんだけど、忙しい時期は違うので必然的に生活リズムが違ったりすることはよくある。そういう時は少し寂しいなと思ったりもするけど、仕事を頑張る類くんの為だと思えば我慢するしかない。
「郁、今日は午前から外回り言ってくる。帰りは多分定時後だから、先上がってな。」
「うん、わかった。」
結絃から業務連絡だけ受けて、メールチェックなど最初にしなきゃいけない確認を済ませた。