君と始める最後の恋
 資料室で類くんに指定された年の資料を持って横に座って資料の説明をしてた。

 確かに私が整理した範囲の物で、またこんな形で仕事が出来ると思っていなくて少し嬉しくなる。


「という感じなんですけど、いかがでしょう。」

「ありがとう、助かる。」


 説明を聞きながらパソコンで軽くメモを取って、資料に目を通していた。

 好きな人の仕事をしている姿が格好良いと言う志織ちゃんの言葉、本当によくわかる。

 前までこの姿を隣で見ていられたと思うと凄く贅沢な時間だったなと今になれば身に染みて思う。


「…じゃあ、私は戻りますね。」


 この姿を見ていたいけど類くんの邪魔をするわけにも行かないしと思って立ち上がろうとすると、腕を引かれた。

 突然の事に少し驚くと、類くんが座ってこちらを見上げているので何だかいつも見ない構図に思わずきゅんとする。

 可愛いんですけど~!と悶えそうになっていると、類くんは少し不機嫌そうな顔をしていた。
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