君と始める最後の恋
「心配3割、こうすれば捕まえれるかなって気持ちは1割くらい。」

「…残り6割何なんですか。」

「君と2人きりになりたかった、とか?」


 この人、今の状況分かってるのかな。それとも計算?
 私がどうしたら逃げられないかとか全部わかってて、だからそんなずるい事言ってくるんですか。

 思わずふいに照れさせられて顔を背ける。

 嬉しいとか思ってしまった単純な自分の頭を叩き割りたい。


「ああ、小川から君を離したいって気持ちもあったかも。」

「嫉妬ですか。」


 そんな冗談を言っておにぎりを口にしながら「バカじゃないの」って返事待ちをしていたら「だったら?」と答えが返ってきて慌てて類くんの方を見る。

 類くんの顔は至って真剣だった。
 そんな類くんの顔を見て思わず唖然としてしまう。


「最近、俺とより小川の方が居る時間長いんじゃない?お昼なんて一緒しちゃってさ。」

「そ、んなこと…。」

「…いつまで経っても人の事妬かせて余裕なくさせるのが上手だよね君。こっちは喧嘩とかしてただでなくても焦ってんのに。」


 そんなつもり全くなかったのに、いつもより類くんの口から出てくる素直な言葉に驚かされる。

 最近は随分と類くんの方が素直に何でも言えて、甘え上手だなと思う。
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