君と始める最後の恋
 お母さんに連絡を入れてひとまず今夜は我が家で見ることにした。

 今後の事はまた明日にでも話して、とにかく藍を迎えに行かなきゃ。

 落としたメイクを再度塗りなおしていた。

 駅まで迎えに行ったらそこからはタクシーで…。と、考えていると髪を乾かした類くんが着替えの準備を始めている。


「え、私だけ行ってきますよ。類くんはゆっくりしててください。」

「バカじゃないの、こんな夜遅くに。妹を迎えに行かせた君の方が心配になるでしょ。」

「だ、大丈夫ですよ!」


 そう言っていると額に思いっきり指を弾かれる。

 そこそこの痛さで額を抑えると、類くんは呆れた表情をしていた。


「そろそろ俺の事もわかりなね。思ったより俺は君の事になると過保護になるし、君は思ったより男に捕まりやすいから。」

「そんな事、無いです…。」

「自覚が無いの本当に困る。とにかく、君がこんな遅くに出て行くのに1人で行かせるわけない。俺にじっとしててほしかったら君もじっとしてて。」

「なんて無茶な!」


 物凄く甘い事言われているんですけど、いつからこんな激甘旦那様になったんですか!!

 思えば付き合う前からも遅くなったら必ず送ってくれていたし、送れない日はお泊まりだったけど…!

 何年経っても類くんにときめいてしまう。

 新婚だからとかじゃなくて、付き合う前からもうずっとなんだけど…。
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