君と始める最後の恋
夜、類くんからは晩御飯も捕まって食べてから帰ると連絡があった。
私の事もお誘いしてくれていたらしいけど、藍を置いて行けないし、連れて行ってもなのでお断りした。
きっと沙羅さんと花果ちゃんもお呼ばれされているはずで、凄く会いたかった。
寝室で藍がお風呂に入っている間に母に電話を掛ける。
初めて母に何かを意見する様な発言をするから、コール音の間はずっと緊張していた。
『もしもし?』
「…私、郁だけど、話したい事があって。」
『藍の事?明日には帰ってくるのよね?』
「学校もあるし、そのつもりだけど、でもその前にお母さんに言っておきたい事がある。」
そう話を始めて、今まで男性だから女性だからと考えを押し付けられて苦しんでいた事、自由な事をしたいだけなのに親の反対を押し切らなきゃそうできない事、などを簡潔に話した。
その間母は口を挟まずずっと聞いてくれていた。
相槌を打つでもなくただ静かに。
その間何を考えているか分からず、不安だったが私も言葉を止める事無く静かに話す。
『…そう、そんな2人して家出したくなる程悩んでいたなんて知らなかった。そう教えるのが親だと思っていたし。』
「類くんは言わなかったかもしれないけど、家では私がやろうとしても類くんが2人でやった方が良いでしょっていつも一緒に家事してくれるの。それで、類くんのご実家もみんなで協力しようって言ってくれる家庭で、仕事しながら家事出来るのは類くんのおかげなんだ。 」
協力していくのもまた幸せの形でそれも間違いじゃない。
昔は男性が家庭を養ってそれを支える女性が理想的だったのかもしれないけど、今の時代は少しずつ変わってきている。
「もし家に帰ったら藍や秋のやりたいことしたい事を、否定せずに居てあげてほしいし、何かをやりたいって言ってきたらそうさせてあげてほしい。」
『…郁は今大丈夫なの?大事にされてる?』
「え…?」
お母さんの心配そうな声に少し呆気に取られる。
まさかここで私の話になるなんて思っていなかったから。
私の事もお誘いしてくれていたらしいけど、藍を置いて行けないし、連れて行ってもなのでお断りした。
きっと沙羅さんと花果ちゃんもお呼ばれされているはずで、凄く会いたかった。
寝室で藍がお風呂に入っている間に母に電話を掛ける。
初めて母に何かを意見する様な発言をするから、コール音の間はずっと緊張していた。
『もしもし?』
「…私、郁だけど、話したい事があって。」
『藍の事?明日には帰ってくるのよね?』
「学校もあるし、そのつもりだけど、でもその前にお母さんに言っておきたい事がある。」
そう話を始めて、今まで男性だから女性だからと考えを押し付けられて苦しんでいた事、自由な事をしたいだけなのに親の反対を押し切らなきゃそうできない事、などを簡潔に話した。
その間母は口を挟まずずっと聞いてくれていた。
相槌を打つでもなくただ静かに。
その間何を考えているか分からず、不安だったが私も言葉を止める事無く静かに話す。
『…そう、そんな2人して家出したくなる程悩んでいたなんて知らなかった。そう教えるのが親だと思っていたし。』
「類くんは言わなかったかもしれないけど、家では私がやろうとしても類くんが2人でやった方が良いでしょっていつも一緒に家事してくれるの。それで、類くんのご実家もみんなで協力しようって言ってくれる家庭で、仕事しながら家事出来るのは類くんのおかげなんだ。 」
協力していくのもまた幸せの形でそれも間違いじゃない。
昔は男性が家庭を養ってそれを支える女性が理想的だったのかもしれないけど、今の時代は少しずつ変わってきている。
「もし家に帰ったら藍や秋のやりたいことしたい事を、否定せずに居てあげてほしいし、何かをやりたいって言ってきたらそうさせてあげてほしい。」
『…郁は今大丈夫なの?大事にされてる?』
「え…?」
お母さんの心配そうな声に少し呆気に取られる。
まさかここで私の話になるなんて思っていなかったから。