君と始める最後の恋
ふとした出来事
あれから色々ありながら、結婚式も新婚旅行も終えてすぐの事だった。
類くんと私は相変わらず幸せな結婚生活を送っていたんだけど、もう1つ進展があった。
「えええええええ!?」
「お声が大きいです!郁先輩!」
給湯室で志織ちゃんと2人話して、口元を抑え込む。
今聞いたのはまさかな幸せな報告だった。
─────小川くんとお付き合いする事になりました。
そんなずっと聞きたかった報告だったのにいざ聞けば驚きが先に出てきて、リアクションが出てしまった。
志織ちゃんは顔を真っ赤にして「しぃーです!」と人差し指を口元で当てている。
うちの会社は部署内恋愛禁止だから、きっとまだ交際を隠すのだろう。あのもどかしさを志織ちゃんも味わう事になるのだな、と、しみじみしてしまう。
「お、おめでとう!私も嬉しい!」
「…ありがとうございます。」
照れ臭そうにしている志織ちゃんがすごく可愛くて思わずにやけてしまう。
こんな初々しい時もあったよね~なんて恋愛上級者気取りな顔をして、にやけながら見ていると志織ちゃんはほんの少し頬を膨らませてこちらを見ていた。
「…コーヒー、冷めますよ。」
「今持っていくよ。志織ちゃんも愛しの彼に会いに行かないとね。あ、愛しのじゃなくて今は担当さんだった。」
「どんな揶揄い方!郁先輩意地悪です!」
どこまでも可愛い志織ちゃんを精一杯愛して、幸せにしてあげてほしい。
類くんと私は相変わらず幸せな結婚生活を送っていたんだけど、もう1つ進展があった。
「えええええええ!?」
「お声が大きいです!郁先輩!」
給湯室で志織ちゃんと2人話して、口元を抑え込む。
今聞いたのはまさかな幸せな報告だった。
─────小川くんとお付き合いする事になりました。
そんなずっと聞きたかった報告だったのにいざ聞けば驚きが先に出てきて、リアクションが出てしまった。
志織ちゃんは顔を真っ赤にして「しぃーです!」と人差し指を口元で当てている。
うちの会社は部署内恋愛禁止だから、きっとまだ交際を隠すのだろう。あのもどかしさを志織ちゃんも味わう事になるのだな、と、しみじみしてしまう。
「お、おめでとう!私も嬉しい!」
「…ありがとうございます。」
照れ臭そうにしている志織ちゃんがすごく可愛くて思わずにやけてしまう。
こんな初々しい時もあったよね~なんて恋愛上級者気取りな顔をして、にやけながら見ていると志織ちゃんはほんの少し頬を膨らませてこちらを見ていた。
「…コーヒー、冷めますよ。」
「今持っていくよ。志織ちゃんも愛しの彼に会いに行かないとね。あ、愛しのじゃなくて今は担当さんだった。」
「どんな揶揄い方!郁先輩意地悪です!」
どこまでも可愛い志織ちゃんを精一杯愛して、幸せにしてあげてほしい。