君と始める最後の恋
余裕
入院期間も終わって、産後1か月の里帰りも済ませて我が家に帰ってきていた。
今日からようやく3人の生活が始まっていた。
夜泣きはそれほど酷くは無くて、むしろこちらが授乳の時間を気にして起きるほどで、大体3時間に一度起きて紬の事も起こす。
夜中なのにアラームを鳴らして、その時間が来たらベビーベッドから紬を抱きかかえてリビングに行く。
「…郁?」
私のアラームの音で類くんも一緒に起きてしまうので、明日も仕事なのにあまりゆっくり眠れていないのではないかと心配になる。
「ごめんなさい、起こしちゃいました?」
「いや…、大丈夫。おむつぐらい変えるよ。」
「良いんです!明日も仕事なんですから早く寝てもらわないと。」
「…でも郁もあまり寝てないでしょ。」
心配そうにして身体を起こそうとする類くんに掌を向ける。
紬が眠るまでは確かに眠れないし寝かしつけに時間はかかるけど、ちょこちょこでも眠れているし、何とかやれてはいる。
「類くんの方がオーバータスクなんですから!ゆっくり休んでください!」
それだけ言うと紬を抱きかかえて、リビングに向かっておむつ替えと授乳を始めた。
確かにまとまった睡眠がとれていないのは中々辛いけど、かといって類くんが今度睡眠不足で職場で倒れられても困る。
今まで実家で多くの助けがあったから、ワンオペ育児の時間が増えると中々しんどい物があった。
「(仕事しながら家事やっていた時でしんどいなんて言っていたけど、甘かったのかもな。)」
今のが苦しいのもあって、そんな考えがふと浮かぶ。とは言え紬は可愛いし幸せな事しかないんだけど、体力と精神的な疲労は否めなかった。
今日からようやく3人の生活が始まっていた。
夜泣きはそれほど酷くは無くて、むしろこちらが授乳の時間を気にして起きるほどで、大体3時間に一度起きて紬の事も起こす。
夜中なのにアラームを鳴らして、その時間が来たらベビーベッドから紬を抱きかかえてリビングに行く。
「…郁?」
私のアラームの音で類くんも一緒に起きてしまうので、明日も仕事なのにあまりゆっくり眠れていないのではないかと心配になる。
「ごめんなさい、起こしちゃいました?」
「いや…、大丈夫。おむつぐらい変えるよ。」
「良いんです!明日も仕事なんですから早く寝てもらわないと。」
「…でも郁もあまり寝てないでしょ。」
心配そうにして身体を起こそうとする類くんに掌を向ける。
紬が眠るまでは確かに眠れないし寝かしつけに時間はかかるけど、ちょこちょこでも眠れているし、何とかやれてはいる。
「類くんの方がオーバータスクなんですから!ゆっくり休んでください!」
それだけ言うと紬を抱きかかえて、リビングに向かっておむつ替えと授乳を始めた。
確かにまとまった睡眠がとれていないのは中々辛いけど、かといって類くんが今度睡眠不足で職場で倒れられても困る。
今まで実家で多くの助けがあったから、ワンオペ育児の時間が増えると中々しんどい物があった。
「(仕事しながら家事やっていた時でしんどいなんて言っていたけど、甘かったのかもな。)」
今のが苦しいのもあって、そんな考えがふと浮かぶ。とは言え紬は可愛いし幸せな事しかないんだけど、体力と精神的な疲労は否めなかった。