君と始める最後の恋
　テーブルの上を見ると私はカルボナーラを頼んで、先輩はひき肉が入っているボロネーゼを頼んでいた。いただきますと2人で手を合わせて口にすると、あまりの美味しさで沈んでいた気持ちが上がっていく。


「ん！おいしい！ここでいつもコーヒーとかしか頼まないので初めて食べました！」

「結構いける。」


　先輩は食べ方が綺麗だ。どこか上品さを感じる食べ方で、余程育ちが良いんじゃないかなんて思ってしまう。


「先輩、ボロネーゼ好きなんですか？」

「結構好きだけど、すっかりカルボナーラの舌になってる」

「嫌じゃなければ少し食べます？」

「じゃあ、交換してみよ。」


　そんな会話をしてお互いのお皿を交換した。


「（交換にノリノリな先輩可愛い…！）」


　先輩がカルボナーラに手を付けて食べたのを見て私も少しボロネーゼを貰う。こちらもすごく美味しい。


「美味しすぎませんか！選んだ先輩天才です！」

「天才なのは作った店、カルボナーラも美味しかった、ありがとう。」


　お互いにお皿を戻す。なんか、なんか、カップルみたいじゃない！？なんてさっきまで沈んでいたとは思えないぐらい気分が上がっていた。
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