ぜんぶ、ちょうだい。



「なんで、お前が泣くんだよ!」



先輩のひとりが、ぐしゃっと顔を歪めて叫んだ。



「泣きたいのは、うちらだわっ!」

「だってぇ~……!!」



気づいたら、私の目からも、ぼろぼろ涙がこぼれていた。
自分でも、なんで泣いてるのか、よく分からない。



「1年のときはさ……今ほどクールじゃなくて、女子ともよく話してたし……私にも、ちゃんと笑ってくれたしさ、いつか、付き合えるかもって……思ってたのに、なんで、お前なんだよ~っ!!」

「こっちが聞きたいですよお~っ!!」



もう、完全に感情が決壊してた。

何が敵で、何が味方で、誰が誰に怒ってるのかも分からない。

気づけば――
校舎裏で、知らない先輩3人と私、なぜか全員で泣いていた。

カオス。
完全にカオス。



「私だって……」



涙でぐしゃぐしゃになりながら、私も負けじと本音を吐き出す。



「私だって、泉先輩の1年生のとき、知りたかったですっ……!」



なんなら、生まれた瞬間から見守っていたかったし……!(無理)

それに!好きだって、言われてないしっ!
言われたいのに~~~っ!!


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