キミの隣は俺の場所
昼休みのチャイムが鳴ると、楓はゆっくり立ち上がって言った。


 「……行くぞ」


 私は、慌てて後を追う。


 
 教室を出て、廊下を歩く。


 言葉はない。足音と、遠くで響く笑い声だけ。


 でも、何か言わなきゃって思って、私は勇気を出して話しかけた。
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