キミの隣は俺の場所
「駅前で……声かけられてたとき。私、ほんとに怖くて……。あのとき、碓氷くんが来てくれて。何も言わずに、助けてくれて」
風が、静かに吹く。
「……あれ、夢じゃないよね?」
しばらく、沈黙が続いた。
「……なんで、助けたの?」
その問いには、返事がなかった。
けれど、しばらくして。
風が、静かに吹く。
「……あれ、夢じゃないよね?」
しばらく、沈黙が続いた。
「……なんで、助けたの?」
その問いには、返事がなかった。
けれど、しばらくして。