キミの隣は俺の場所

 「おお……珍しく楓が“信じてる”発言……!」
 
 橘くんが茶化すように言うけど、その目は真剣だった。
 
 「楓がそこまで言うなら、俺は反対しない」
 
 静かに、黒崎くんが言う。
 
 「一ノ瀬さん。ここでのことを秘密にしてくれたこと、それだけでも十分信用に値するよ」
 
 朝倉先輩がまっすぐに言ってくれる。
 
 「まあ、こんなに可愛い子が姫になってくれるなら大歓迎だけど?」
 
 橘くんがニヤッと笑った瞬間、**“それ”**は唐突に決まった。
 
 「……じゃあ、正式に“姫”にするか」
 
 藤咲くんの声に、場が一瞬静まる。
 
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