キミの隣は俺の場所

 「えっ……ひ、姫?」
 
 思わず聞き返す。
 
 「夜桜にはさ、代々“姫”ってポジションがあってね。表向きは“マスコット”的な存在だけど――実際は、幹部と同じくらい守られる存在」
 
 「守る、って……?」
 
 「夜桜の名のもとに、絶対に手出しさせねぇ。どんな奴が相手でも」
 
 そう言ったのは、凛くんだった。
 
 「つまり……俺たち全員が、君の味方になるってこと」
 
 朝倉先輩が補足する。
 
 信じられなかった。
 だって、私はただの転校生で。
 ただ、道に迷ってここに来ただけで――
 
 「……どうするかは、お前が決めろ」
 
 楓の声がした。
 
 
< 46 / 80 >

この作品をシェア

pagetop