キミの隣は俺の場所
「えっ……ひ、姫?」
思わず聞き返す。
「夜桜にはさ、代々“姫”ってポジションがあってね。表向きは“マスコット”的な存在だけど――実際は、幹部と同じくらい守られる存在」
「守る、って……?」
「夜桜の名のもとに、絶対に手出しさせねぇ。どんな奴が相手でも」
そう言ったのは、凛くんだった。
「つまり……俺たち全員が、君の味方になるってこと」
朝倉先輩が補足する。
信じられなかった。
だって、私はただの転校生で。
ただ、道に迷ってここに来ただけで――
「……どうするかは、お前が決めろ」
楓の声がした。