キミの隣は俺の場所
橘くんのその言葉に、私と楓の顔が同時に赤くなる。
 
 「……誰がだ、バカ」
 
 「お前、顔真っ赤〜〜! 陽菜ちゃん、楓めっちゃ照れてる〜!」
 
 「う、うるさいっ……!」
 
 倉庫の中に、みんなの笑い声が広がった。

 さっきまで、怖かったはずのこの場所が――

 今は、不思議とあったかかった。

 
 こうして私は、夜桜の“姫”になった。

 この瞬間から、もう――ただの転校生じゃなくなる。
< 48 / 80 >

この作品をシェア

pagetop