キミの隣は俺の場所
海を満喫して、そろそろ帰ろうかと準備を始めたその時。


空が急に暗くなり、ポツリポツリと雨が落ちてきた。


「えっ、雨?」


陽菜が驚いて顔を上げる。


「急げ、早くバイクまで戻ろう!」


俺はヘルメットを取り出し、彼女の手を引いて走り出した。


風が強くなり、雨はすぐに激しくなった。


二人ともずぶ濡れになりながら、必死にバイクまで駆ける。


「寒いよ、楓!」


陽菜が震えながら言う。


「もう少しだ、頑張れ!」

俺は必死に励ましながらも、自分も体が冷えていくのを感じていた。

やっとバイクにたどり着き、二人でヘルメットをかぶる。


「これでなんとか凌げるな」


雨に打たれながらも、楓の腕にしっかりと包まれていると、安心感が広がっていった。
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