キミの隣は俺の場所
家に入ってすぐに体温を測ると、熱は39度を超えていた。


「そんな…無理しすぎだよ!」


陽菜は慌てて毛布を持ってきて、楓をソファに座らせた。


「休んで、俺は大丈夫だから」


でも、いつも強い彼の弱った姿に、陽菜の胸は締めつけられた。


「ちゃんと休んでよ、無理しないで」


楓はそんな陽菜の優しい声に少しずつ目を閉じていった。


「陽菜…ありがとう」


その言葉に、彼女はそっと手を握り返した。
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