キミの隣は俺の場所
ソファに座った楓の額にそっと手を当てると、熱さが伝わってきた。


「やっぱり熱ある…無理しないでね」


私は濡らしたタオルを絞って、優しく彼の額に当てる。


楓は目を閉じて、少しだけ息を吐いた。


「寒くない?」


「ちょっと…寒いかも」


毛布をかけて、楓の肩にそっと手を回す。


「大丈夫、ここにいるから」


彼の肩が少しだけ震えるのが見えて、胸が痛くなった。


冷たいタオルを新しくしては、額を拭く。


時々、楓がふっと目を開けて、ぼんやりと私を見る。


その視線に、思わずドキッとする。


「陽菜…ありがとう」

「無理しないで、ゆっくり休んで」


私は声をかけながら、そっと彼の手を握った。

彼の温かさが手のひらに伝わり、心臓が高鳴る。

こんなに近くで看病するなんて、初めてで、

でもそれが嬉しくて、照れくさくて、胸がいっぱいになった。
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