完璧な社長は、私にだけ素顔を見せて溺愛する

「え?」

周りにいた人たちも、私たちに注目し始める。

「改めて、俺と結婚してください」

彼の手には、美しいダイヤモンドの指輪が光っていた。

「君だけの特別な指輪です。世界に一つだけの。君との出会いを、永遠に刻みたくて」

私は涙が止まらなくなった。

「はい。喜んで、お受けします」

指輪をはめてもらった瞬間、周りから祝福の拍手が起こった。

私たちは深くキスを交わし、圭佑さんは私を優しく抱きしめた。

「梓は、俺の人生で一番大切な宝物だ」

「私もです。あなたが私の人生を変えてくれました」

クリスマスの夜空に、雪が舞い始めた。

それはまるで、私たちの新しい門出を祝福してくれているようだった。



それから半年後、私たちは結婚式を挙げた。

初夏の陽射しが降り注ぐチャペルで、白いウエディングドレスに身を包んだ私は、バージンロードを歩いている。

父の腕に支えられながら、一歩一歩前へ進む。

祭壇の前には、タキシード姿の圭佑さんが待っている。

彼の眼差しは、私だけを見つめていた。まるで、世界に私しかいないかのように。

「梓、綺麗だ……」

私が祭壇にたどり着くと、圭佑さんが囁いた。

「今日から君は、俺だけのものだ」

その言葉に、私の頬が赤くなった。
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