幼なじみの隠れた執着愛〜再会した彼は策士なCEOでした〜
ひよちゃんがコソッと私に囁く。
「望凪さんのお姉さん、めっちゃ美人ですよね」
「まあね」
「あんな綺麗なお姉さんいて仲も良くて、めちゃくちゃ羨ましいです〜」
「あはは……」
仲は良いのかな。
お姉ちゃんは人前ではすごく愛想が良いけれど。
私は曖昧に濁して次のコーヒーを作り始める。
*
休憩時間、スマホを見るとお姉ちゃんからのメッセージが届いていた。
さっき撮っていた写真を綺麗に加工したものが何枚か添えられた後、短いメッセージがある。
《これ、よろしくね》
私はふう、と溜息をこぼして「了解」と返信した。
インステグラムのアプリを立ち上げる。アカウント名は「sana.」。
私は先程届いた写真にコメントを添えて投稿した。
瞬く間にいいねがついた。投稿に対するコメントもどんどん寄せられる。
順調に拡散されていくのを見て、ホッと安心する。
「新作のフラペチーノだ!」
「同じの飲みました!」
「sana.ちゃんかわいすぎる」
「今日も女神的かわいさ」
次々とsana.を褒めるコメントばかりが寄せられる。
sana.のファンは知らないだろうな。写真を撮ったのは本人だし映っているのも本人だけど、投稿しているのはsana.本人じゃないなんて。
ピコン、とまた通知音が鳴る。
お姉ちゃんからのメッセージだった。
《さすが望凪。いい感じ!》