幼なじみの隠れた執着愛〜再会した彼は策士なCEOでした〜
「――望凪ちゃん、好きです」
その言葉は、あまりにも唐突だった。
一瞬何を言われたのか理解ができなくて、ポカンとしたまま美鶴くんを見つめてしまった。
美鶴くんは私から視線を逸らさず、真面目な表情でもう一度言った。
「ずっと前から好きだった」
「え……、ええっ!?」
そこでようやく告白されたのだと理解する。
顔が赤くなっているだろうことを自覚しながら、しどろもどろに聞き返す。
「み、美鶴くん、酔ってる?」
「酔ってないよ」
「でも、初恋の人って」
「望凪ちゃん、君だよ」
「〜〜っっ!?」
真っ直ぐにそう言われ、耐えられなくなって思わず顔を逸らしてしまう。
大人になって、こんなにもストレートな告白をされると思っていなかった。
しかもずっと前から、なんて……。
「い、いつから……?」
「……引かない? 小学生の頃から」
「ええっ!?」
「というか、初めて会った時からかも」
「そ、そんなに前から……」
嘘、全然気づかなかった……。
ずっと美鶴くんのこと、優しいお兄ちゃんみたいな存在だと思っていた。
「ごめんなさい、全然気づかなかった」
「ううん、僕も昔は言うつもりなかったから。あの頃は望凪ちゃんを困らせたくなくて」
「ずっとって、離れてる間も?」
「うん、ずっと忘れられなかった。大人になってもずっと好きだったよ」