幼なじみの隠れた執着愛〜再会した彼は策士なCEOでした〜
私は主役にはなれないのだと、その時痛感した。
主役はいつもお姉ちゃんで、私はお姉ちゃんを引き立てるための脇役にしかなれないのだと。
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これは私が大学を卒業し、社会人一年目として働き始めた時のこと。
お姉ちゃんがSNSで炎上した。
お姉ちゃんは目立ちたがりで自分が一番注目を浴びないと気が済まない、承認欲求の塊だ。
それ故にSNSで他のモデルやインフルエンサーにマウントを取る発言が度々あり、人気の裏側でアンチも多数いることをこの時知った。
「何なのよっ! なんであたしが叩かれなきゃいけないの!?」
正直に言ってお姉ちゃんはSNSに向いていない。
他人への嫌味やマウントがバレバレすぎて、見ている人をイラつかせる。
「……お姉ちゃん、このアカウントは削除しなよ」
「なんでよ! あたしは悪くないのにっ」
「ここまで炎上したら鎮火させるの無理だって。別のアカウント作ってやり直した方がいいと思う」
悪いのは百パーセント姉だと思ったが、身内が炎上しているところは私も見たくない。
だから何とか今やっているSNSはすべて辞めさせた。
だけど目立ちたがりの姉が我慢できるはずもなく、すぐに新しいアカウントを作った。
言っても聞かないから最初の投稿は私が行った。
「しばらくは顔出ししない方がいいと思う」