解けない魔法を このキスで
「白石さん、色々と本当にありがとうございました。おかげで素敵なドレスで幸せな結婚式を挙げることが出来ました」
最後にプライダルサロンを戻って来た花嫁は、美蘭にお礼を言う。
「こちらこそ。お二人の大切な日のお手伝いが出来て光栄でした。どうぞ末永くお幸せに」
深々とお辞儀をして見送ると、美蘭は充実した笑顔でプランナー達を振り返った。
「皆様、本日もお世話になりました」
「こちらこそ。白石さん、いつもありがとうございます。先月式を挙げた花嫁様から、白石さん宛にお礼のお手紙が届いてますよ」
「わあ、ありがとうございます!」
満面の笑みで手紙を受け取り、美蘭は早速目を通す。
その顔がみるみるうちに幸せそうに微笑むのを見て、高良は胸がドキッとした。
(なんて優しくて清らかな心の持ち主なんだろう)
春日副社長とどういう関係なのかと問い詰めたかったが、そんなことはどうでもいいとさえ思えてくる。
美蘭の美しい微笑みは、醜い自分の心を溶かしてくれた。
(ただ真っ直ぐに伝えよう。君が好きだと)
やがて心の奥底から湧いてきたその想いに、高良は小さく頷いた。
最後にプライダルサロンを戻って来た花嫁は、美蘭にお礼を言う。
「こちらこそ。お二人の大切な日のお手伝いが出来て光栄でした。どうぞ末永くお幸せに」
深々とお辞儀をして見送ると、美蘭は充実した笑顔でプランナー達を振り返った。
「皆様、本日もお世話になりました」
「こちらこそ。白石さん、いつもありがとうございます。先月式を挙げた花嫁様から、白石さん宛にお礼のお手紙が届いてますよ」
「わあ、ありがとうございます!」
満面の笑みで手紙を受け取り、美蘭は早速目を通す。
その顔がみるみるうちに幸せそうに微笑むのを見て、高良は胸がドキッとした。
(なんて優しくて清らかな心の持ち主なんだろう)
春日副社長とどういう関係なのかと問い詰めたかったが、そんなことはどうでもいいとさえ思えてくる。
美蘭の美しい微笑みは、醜い自分の心を溶かしてくれた。
(ただ真っ直ぐに伝えよう。君が好きだと)
やがて心の奥底から湧いてきたその想いに、高良は小さく頷いた。