素直になれないふたり
「これだわ⋯⋯。私、バッカスと付き合う。崖っぷちの私は、もうプロ彼女になるっきゃない!」
「相変わらず、狂ってるな⋯⋯。プロ彼女とか、トーコがいちばん嫌がってたタイプじゃなかったのかよ?」
その言葉がチクリと胸を刺すが、今は浮かれ気分のほうが強い。
「バッカスは、若くしてトップクラスのギタリストになったんだから、そんじょそこらの実力もないくせに勘違いしてるバンドマンとは訳が違う。悔やしかったら、あんたもいい女見つけなさいよ。チャラい女ならすぐ落とせるんじゃない?知らんけど」
何しろ、ジローは、長身に小麦色の肌で、少し長めの髪は染めていないのにほんのり茶色でサラサラ。プールで泳いでいるせいだろうか。かなり筋肉質でもある。
遊び男っぽい感じは否めないものの、ルックスはかなりいい。
「チャラい女ねぇ。じゃあ、トーコのことは落とせるんだ?」
「残念ね。私はチャラくありませんから」
「相変わらず、狂ってるな⋯⋯。プロ彼女とか、トーコがいちばん嫌がってたタイプじゃなかったのかよ?」
その言葉がチクリと胸を刺すが、今は浮かれ気分のほうが強い。
「バッカスは、若くしてトップクラスのギタリストになったんだから、そんじょそこらの実力もないくせに勘違いしてるバンドマンとは訳が違う。悔やしかったら、あんたもいい女見つけなさいよ。チャラい女ならすぐ落とせるんじゃない?知らんけど」
何しろ、ジローは、長身に小麦色の肌で、少し長めの髪は染めていないのにほんのり茶色でサラサラ。プールで泳いでいるせいだろうか。かなり筋肉質でもある。
遊び男っぽい感じは否めないものの、ルックスはかなりいい。
「チャラい女ねぇ。じゃあ、トーコのことは落とせるんだ?」
「残念ね。私はチャラくありませんから」