フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
「それに、今日は精鋭を連れて参りました。悪魔ごときに遅れはとりません。侍女殿もお守りしますので、どうぞ、ご安心を」
そういったローレンスは、ちらりとデイジーの方を見た。
私の侍女のことまで考えてくれるなんて、エドワード様の配下は心優しい方なのね。デズモンドでは、城の女も自身で身を守れと習うのに。
私だけでなく、デイジーも驚いた顔をしてローレンスを見ていた。
そんな私たちを交互に見たエドワード様は、優しく「少しは安心したかい?」と尋ねた。
「エドワード様の信頼される護衛騎士です。お任せいたします」
「ローレンス、期待しているぞ。まあ、悪魔は入れないだろうがな」
また笑い飛ばしたエドワード様は、私の手をしっかりと握りしめた。
いつの間にか消えた不安な気持ちの代わりに、心がふわふわとし始める。
胸元のブローチに触れ、初めて訪れるグリムオースを想像しながら、馬車の揺れに身を任せた。
そういったローレンスは、ちらりとデイジーの方を見た。
私の侍女のことまで考えてくれるなんて、エドワード様の配下は心優しい方なのね。デズモンドでは、城の女も自身で身を守れと習うのに。
私だけでなく、デイジーも驚いた顔をしてローレンスを見ていた。
そんな私たちを交互に見たエドワード様は、優しく「少しは安心したかい?」と尋ねた。
「エドワード様の信頼される護衛騎士です。お任せいたします」
「ローレンス、期待しているぞ。まあ、悪魔は入れないだろうがな」
また笑い飛ばしたエドワード様は、私の手をしっかりと握りしめた。
いつの間にか消えた不安な気持ちの代わりに、心がふわふわとし始める。
胸元のブローチに触れ、初めて訪れるグリムオースを想像しながら、馬車の揺れに身を任せた。