フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
「お茶会のドレス? なにをいってるの、デイジー?」
「リリアナ様、ヴィアトリス王妃がいらっしゃるのですから、負けないようにいたしませんと!」
「負けないって……お茶会でしょ?」
そもそも、ドレスで競ってなにになるというのか。
お茶会にヴィアトリス王妃を招くのも、近づいて探りを入れるのが目的の一つな訳だし、ドレスで勝った負けたと騒いでる場合じゃないと思うんだけど。
全く要領を得ない私に、サフィアが優しく声をかけてくれた。
「リリアナ様。王妃様は、大変派手好きでございます。特に、派手なご令嬢を近くに置いています」
いわれてみれば、確かに。
初めて会った時のお姿もずいぶんと王妃然とした豪華な衣装だったわ。あれは、王妃としての威厳を保つためではなく、元からの好みということかしら。
「あまりにも貧相なお姿ですと笑いものにされるので、王妃様が出席されるお茶会では、皆様、こぞってドレスアップをされます」
「……そうなのね」
「ですから! リリアナ様には、エドワード様の薔薇として、存分にその美貌を見せつけて頂きたく思います。そのためのドレスです!」
「リリアナ様、ヴィアトリス王妃がいらっしゃるのですから、負けないようにいたしませんと!」
「負けないって……お茶会でしょ?」
そもそも、ドレスで競ってなにになるというのか。
お茶会にヴィアトリス王妃を招くのも、近づいて探りを入れるのが目的の一つな訳だし、ドレスで勝った負けたと騒いでる場合じゃないと思うんだけど。
全く要領を得ない私に、サフィアが優しく声をかけてくれた。
「リリアナ様。王妃様は、大変派手好きでございます。特に、派手なご令嬢を近くに置いています」
いわれてみれば、確かに。
初めて会った時のお姿もずいぶんと王妃然とした豪華な衣装だったわ。あれは、王妃としての威厳を保つためではなく、元からの好みということかしら。
「あまりにも貧相なお姿ですと笑いものにされるので、王妃様が出席されるお茶会では、皆様、こぞってドレスアップをされます」
「……そうなのね」
「ですから! リリアナ様には、エドワード様の薔薇として、存分にその美貌を見せつけて頂きたく思います。そのためのドレスです!」