フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
妙なスイッチが入ってしまっているデイジーがおかしくて、つい笑ってしまった。
「でも、あまり派手になって王妃様より目立っては、気分を害されるかもしれないわよ」
「なにを仰いますか。エドワード様主催のお茶会となれば、リリアナ様は主役でございますよ!」
「そう、なのかしら? でも……」
譲る様子のないデイジーに困り果て、エドワード様をちらりとうかがってみた。だけど、彼は肩を震わせて笑ったいるだけだ。
やっぱり、デイジーたちの意気込みはいきすぎよね?
「エドワード様、笑っていないで、デイジーたちを止めてください」
「いやいや。主思いのいい侍女たちではないか。まあ、派手すぎるのは問題かもしれないが……そのピンクのドレスであれば、私の贈ったブローチも合うだろう。他の装飾品を少し控えるようにしたらいいんじゃないか?」
エドワード様の言葉に、デイジーとサフィアの顔がパッと華やいだ。
彼がそういうなら、仕方ないわね。
胸に留めているブローチにそっと触れ、ピンクのドレスを見る。確かに、あれならエドワード様の薔薇として申し分なさそうだわ。
「でも、あまり派手になって王妃様より目立っては、気分を害されるかもしれないわよ」
「なにを仰いますか。エドワード様主催のお茶会となれば、リリアナ様は主役でございますよ!」
「そう、なのかしら? でも……」
譲る様子のないデイジーに困り果て、エドワード様をちらりとうかがってみた。だけど、彼は肩を震わせて笑ったいるだけだ。
やっぱり、デイジーたちの意気込みはいきすぎよね?
「エドワード様、笑っていないで、デイジーたちを止めてください」
「いやいや。主思いのいい侍女たちではないか。まあ、派手すぎるのは問題かもしれないが……そのピンクのドレスであれば、私の贈ったブローチも合うだろう。他の装飾品を少し控えるようにしたらいいんじゃないか?」
エドワード様の言葉に、デイジーとサフィアの顔がパッと華やいだ。
彼がそういうなら、仕方ないわね。
胸に留めているブローチにそっと触れ、ピンクのドレスを見る。確かに、あれならエドワード様の薔薇として申し分なさそうだわ。