フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
「リリアナ様……お気を付けください。私も、お側を離れないようにしますが、どうぞ、無理をなさらずに」

 サフィアは私を通して、守れなかったエリザ様を見ているのかもしれない。彼女のためにも、しくじるわけには、いかないわね。

「ありがとう。今回は、エドワード様もお側にいてくださるし、大丈夫よ」
「私も側にいます!」
「ええ、デイジーのことも頼りにしているわ」

 胸元にブローチを留めてくれたデイジーに微笑み、サフィアにも視線を送る。

「二人がいてくれるから、私も頑張れるわ」

 胸元で手を握ると、デイジーとサフィアは顔を見合わせた。そうして、同時にこちらを向いて嬉しそうに笑った。

「ではまずは、ドレス姿を殿下にお見せしましょう」
「とても素敵です、リリアナ様!」

 二人に褒められながら、エドワード様が待っている部屋へと戻った。その後は、三人にこれでもかってくらい、ドレス姿を称賛され続けた。
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