フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
「ありがとうございます。どうぞ、ご指導をよろしくお願いいたします」
「ふふっ、では、今度は私のお茶会にいらしてください。お友達を紹介しますわ」

 ベルフィオレ公爵夫人に続き、エドワード様が他の方々を紹介してくれた。どの方も美しい所作で、朗らかな笑みを向けてくれた。

「お若いお妃を迎えたと聞いていましたが、本当に愛らしいこと」
「まるで朝露に薫る薔薇のようですわね」
「今日お召しのドレスも、若い薔薇のようですわ」

 若いご令嬢たちが、目を輝かせて話しかけてきた。

「このようなドレスは日頃着ないので、少し恥ずかしくもあります」
「そうなのですか? もっとお召しになればよろしいですよ」
「リリアナ様は、目鼻立ちもはっきりされてますし、華やかな赤いドレスもきっとお似合いになると思いますわ」
「ありがとうございます。赤は、私も大好きです」

 友好的な空気にほっとしていると「楽しそうですわね」と静かな声が響いた。一瞬にして、令嬢たちの表情が強張った。

 振り返ると、金糸で彩られたドレスをまとったヴィアトリス王妃が立っていた。
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