フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
顔を上げると、そこには美しい若葉色の瞳がある。少し切なそうな瞳に吸い込まれそうになり、そっと、エドワード様の頬に触れた。
「初めて会った日に、君を守るといっただろう?」
優しい声に、出会った日のことを思い出す。
そうだわ。ヴィアトリス王妃に会ったあの日、エドワード様は私に「私が君を守るから、安心して欲しい」といっていた。
「君を守る。そう、決めていた」
「……会ったこともない娘なのに?」
「ははっ、そうだな。そうだが……会ってすぐに感じた。君は強い女性だと」
「強いと感じたなら、なおさら」
「だけど、同時に脆い。君の涙を見て、話を聞き、守りたいという気持ちがさらに強くなった」
私の手に、エドワード様の大きな手が重なる。
「だから、私の手を離さないでくれ。一人で王妃の元に飛び込もうなど、早まらないでほしい」
エドワード様の思いが胸に深く広がり、熱いものが込み上げる。本当にお優しい方だわ。
だけど、私は守られるだけの存在にはなりたくない。
「エドワード様……お気持ちは嬉しいです。でも、もうお忘れですか?」
「初めて会った日に、君を守るといっただろう?」
優しい声に、出会った日のことを思い出す。
そうだわ。ヴィアトリス王妃に会ったあの日、エドワード様は私に「私が君を守るから、安心して欲しい」といっていた。
「君を守る。そう、決めていた」
「……会ったこともない娘なのに?」
「ははっ、そうだな。そうだが……会ってすぐに感じた。君は強い女性だと」
「強いと感じたなら、なおさら」
「だけど、同時に脆い。君の涙を見て、話を聞き、守りたいという気持ちがさらに強くなった」
私の手に、エドワード様の大きな手が重なる。
「だから、私の手を離さないでくれ。一人で王妃の元に飛び込もうなど、早まらないでほしい」
エドワード様の思いが胸に深く広がり、熱いものが込み上げる。本当にお優しい方だわ。
だけど、私は守られるだけの存在にはなりたくない。
「エドワード様……お気持ちは嬉しいです。でも、もうお忘れですか?」