フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
あらかた相談がまとまると、まずローレンスが部屋を出ていった。これから急ぎ、侯爵たちに送る書状の用意をしてくれるらしい。
「リリアナ様、お部屋へお戻りになりますか?」
「そうね……」
デイジーの言葉に頷き立ち上がろうとした時だった。
私の手を握っていたエドワード様に、ぐいっと引っ張られて再びソファーへ戻された。しかも、バランスを崩して彼の胸に飛び込む形になり、その逞しい腕にしっかりと抱き締められた。
「リリアナ、もう少し話をしたいのだが……休みたいか?」
「……いいえ、平気ですが」
ちらりとデイジーとサフィアを見ると、驚いた顔をする二人は背筋を伸ばした。
もうだいぶ遅い時間だ。彼女たちには休んで欲しいけど、私を残して休むなんて出来ないわよね。
どうしたらいいかと思案していると、エドワード様が彼女たちを呼んだ。
「デイジー、サフィア。お前たちは下がってかまわない。色々と疲れただろう。休んでくれ。リリアナは私が部屋まで送るから、心配はいらない」
突然の言葉に、きょとんとしてエドワード様を見上げると、サフィアが静かに「さようでございますか」といった。
「リリアナ様、お部屋へお戻りになりますか?」
「そうね……」
デイジーの言葉に頷き立ち上がろうとした時だった。
私の手を握っていたエドワード様に、ぐいっと引っ張られて再びソファーへ戻された。しかも、バランスを崩して彼の胸に飛び込む形になり、その逞しい腕にしっかりと抱き締められた。
「リリアナ、もう少し話をしたいのだが……休みたいか?」
「……いいえ、平気ですが」
ちらりとデイジーとサフィアを見ると、驚いた顔をする二人は背筋を伸ばした。
もうだいぶ遅い時間だ。彼女たちには休んで欲しいけど、私を残して休むなんて出来ないわよね。
どうしたらいいかと思案していると、エドワード様が彼女たちを呼んだ。
「デイジー、サフィア。お前たちは下がってかまわない。色々と疲れただろう。休んでくれ。リリアナは私が部屋まで送るから、心配はいらない」
突然の言葉に、きょとんとしてエドワード様を見上げると、サフィアが静かに「さようでございますか」といった。