フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
皿の上に盛られた果物にフォークを挿し、そっと口に運んでみた。甘い蜜の香りがする。蜂蜜漬けなのかもしれない。
「どうかしら?」
「とても甘露にございます」
「そうでしょう。デズモンドでは、フルーツをどのように食べますの?」
「生のままいただくこともございますが、ジャムやコンポートのようにすることが多いです」
フォークを下ろして答えると、子爵家の二人が「アルヴェリオンと変わりませんのね」と嬉しそうに笑った。
その横で、ディアナがなにか思い付いたようで「そういえば」と口を開いた。
「デズモンドには、大人にならないと食べられないフルーツがあると聞きましたわ。とても濃厚で甘いとか」
「あら、それはどんなフルーツかしら? リリアナは知っているの?」
「……いいえ、存じ上げません」
「まあ、そうですの? 私がお聞きした話では、魔族の女性は成人すると、必ず食べるそうです。舌触りはとろりとして、チーズのように濃厚で、うっとりしてしまうほど甘露だとも聞きましたわ」
そんな果物は聞いたことがない。
「どうかしら?」
「とても甘露にございます」
「そうでしょう。デズモンドでは、フルーツをどのように食べますの?」
「生のままいただくこともございますが、ジャムやコンポートのようにすることが多いです」
フォークを下ろして答えると、子爵家の二人が「アルヴェリオンと変わりませんのね」と嬉しそうに笑った。
その横で、ディアナがなにか思い付いたようで「そういえば」と口を開いた。
「デズモンドには、大人にならないと食べられないフルーツがあると聞きましたわ。とても濃厚で甘いとか」
「あら、それはどんなフルーツかしら? リリアナは知っているの?」
「……いいえ、存じ上げません」
「まあ、そうですの? 私がお聞きした話では、魔族の女性は成人すると、必ず食べるそうです。舌触りはとろりとして、チーズのように濃厚で、うっとりしてしまうほど甘露だとも聞きましたわ」
そんな果物は聞いたことがない。