フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
王妃の扇子がゆっくりと揺れた。
すると、頬を赤らめたディアナは大きな胸を揺らしながら、もじもじと俯いて口籠ってしまった。
「なにを恥ずかしがることがあるの? いってごらんなさい」
「その……リリアナ様は王弟殿下に嫁がれたのですから、夜の営みもなさっておいでですよね?」
突然の問いに、頭が真っ白になった。
この期に及んで、そのような淫らな質問をするとは思ってもいなかったわ。
「いいえ、私は……」
「まだなのでございますか? それで、殿下への愛を語られるのですか!?」
私が口籠ると一転して、ディアナは生き生きと問い詰め始めた。
「それは……愛とは時間をかけて育むものだと思います」
「そうやって、誤魔化されるのですね。本当のところはどうなのでしょう。愛を奪う特別な技をご存じなのでは? それを、殿下に知られないようお隠しになっているんだわ!」
すると、頬を赤らめたディアナは大きな胸を揺らしながら、もじもじと俯いて口籠ってしまった。
「なにを恥ずかしがることがあるの? いってごらんなさい」
「その……リリアナ様は王弟殿下に嫁がれたのですから、夜の営みもなさっておいでですよね?」
突然の問いに、頭が真っ白になった。
この期に及んで、そのような淫らな質問をするとは思ってもいなかったわ。
「いいえ、私は……」
「まだなのでございますか? それで、殿下への愛を語られるのですか!?」
私が口籠ると一転して、ディアナは生き生きと問い詰め始めた。
「それは……愛とは時間をかけて育むものだと思います」
「そうやって、誤魔化されるのですね。本当のところはどうなのでしょう。愛を奪う特別な技をご存じなのでは? それを、殿下に知られないようお隠しになっているんだわ!」