フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
「そんな技など、ありません。私はエドワード様を愛している。それだけで、十分ではありませんか?」
「政略結婚で愛など目覚めますの?」
くすくすと笑いだしたディアナは、再び蜜にまみれた果物に指を伸ばした。
「もしかして、そのご結婚も魔族の特別な技で掴んだのではなくて?」
「いい加減にしてください、ディアナ様。失礼ですよ!」
「好奇心は身を滅ぼしますわよ!」
ディアナのとんでもない話に声を荒らげたのは、クラリッサとマリアンヌだった。
私が声を上げることを堪えていると思ったのだろう。今にも噛みつきそうな怒りの形相で、ディアナを睨み付けている。
「あら、でも……貴女たちも知りたいんじゃなくて? 本当にリリアナ様が、純潔であられるのか。本性を隠していらっしゃるのではないか。だって……魔族の女ですわよ?」
指先についた蜜を舐めたディアナは、とろんとした目で私を見ていた。
「興味などございませんわ!」
「こんな不愉快な話はございません。リリアナ様は王弟妃ですわよ!」
「政略結婚で愛など目覚めますの?」
くすくすと笑いだしたディアナは、再び蜜にまみれた果物に指を伸ばした。
「もしかして、そのご結婚も魔族の特別な技で掴んだのではなくて?」
「いい加減にしてください、ディアナ様。失礼ですよ!」
「好奇心は身を滅ぼしますわよ!」
ディアナのとんでもない話に声を荒らげたのは、クラリッサとマリアンヌだった。
私が声を上げることを堪えていると思ったのだろう。今にも噛みつきそうな怒りの形相で、ディアナを睨み付けている。
「あら、でも……貴女たちも知りたいんじゃなくて? 本当にリリアナ様が、純潔であられるのか。本性を隠していらっしゃるのではないか。だって……魔族の女ですわよ?」
指先についた蜜を舐めたディアナは、とろんとした目で私を見ていた。
「興味などございませんわ!」
「こんな不愉快な話はございません。リリアナ様は王弟妃ですわよ!」