フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
どう頑張ってもエリザ様のことを聞き出す雰囲気ではないし、この場を切り抜ける手段が見つからないわ。
どうすればいいのか考えながら手を握りしめていると、ディアナが「ヴィアトリス王妃」と再び声を上げた。
「リリアナ様に、愛の証明をしていただきたく存じます」
「それは難しいんじゃなくて?」
「簡単なことですわ。リリアナ様に恋慕を抱く騎士が何人もいます」
「……え?」
私が硬直すると、ヴィアトリス王妃は扇子を広げて口元を覆い「まあ」といって含み笑いを零した。
「一夜の夢でもよいと願う者を知っております。彼をここに呼び、リリアナ様を誘惑させるのです」
「お戯れもいい加減になさってください!」
「不謹慎ですわ!」
「リリアナ様の殿下へ対する愛が本物であれば、いかなる者にも負けないかと存じます」
「そのようなこと、王妃様がお赦しになる訳が──」
クラリッサの言葉を遮るように「いいでしょう」とヴィアトリス王妃は発した。
どうすればいいのか考えながら手を握りしめていると、ディアナが「ヴィアトリス王妃」と再び声を上げた。
「リリアナ様に、愛の証明をしていただきたく存じます」
「それは難しいんじゃなくて?」
「簡単なことですわ。リリアナ様に恋慕を抱く騎士が何人もいます」
「……え?」
私が硬直すると、ヴィアトリス王妃は扇子を広げて口元を覆い「まあ」といって含み笑いを零した。
「一夜の夢でもよいと願う者を知っております。彼をここに呼び、リリアナ様を誘惑させるのです」
「お戯れもいい加減になさってください!」
「不謹慎ですわ!」
「リリアナ様の殿下へ対する愛が本物であれば、いかなる者にも負けないかと存じます」
「そのようなこと、王妃様がお赦しになる訳が──」
クラリッサの言葉を遮るように「いいでしょう」とヴィアトリス王妃は発した。