フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
うすら笑いを浮かべるヴィアトリス王妃の暗い瞳は、まるで底なし沼だわ。それに飲み込まれそうになり、背筋が震えた。その時だった。
「アルヴェリオンは、お前の国ではない」
ロベルト王が冷やかに告げた。
ヴィアトリス王妃の目に光が戻る。そうして、ゆっくりと陛下を見つめ、ゆるゆると首を振りながら「違います」と繰り返した。
「衛兵! ヴィアトリスを連れて行け!!」
凛とした声が告げ、廊下で控えていた衛兵たちが雪崩れ込んだ。
暴れるヴィアトリス王妃は、泣き叫びながら連れ出されていった。
王妃の声が遠ざかる中、ロベルト王はディアナに向き直った。静かな声が「ディアナ・パスカリス」と彼女を呼ぶ。
ガタガタと震え出したディアナは、横にいる騎士と手を握り合っていた。
「ヴィアトリスの口車に乗せられたとはいえ、そなたの行い、見逃すわけにはゆくまい」
「あ、あ、あ……申し訳、ございません……」
「アルヴェリオンは、お前の国ではない」
ロベルト王が冷やかに告げた。
ヴィアトリス王妃の目に光が戻る。そうして、ゆっくりと陛下を見つめ、ゆるゆると首を振りながら「違います」と繰り返した。
「衛兵! ヴィアトリスを連れて行け!!」
凛とした声が告げ、廊下で控えていた衛兵たちが雪崩れ込んだ。
暴れるヴィアトリス王妃は、泣き叫びながら連れ出されていった。
王妃の声が遠ざかる中、ロベルト王はディアナに向き直った。静かな声が「ディアナ・パスカリス」と彼女を呼ぶ。
ガタガタと震え出したディアナは、横にいる騎士と手を握り合っていた。
「ヴィアトリスの口車に乗せられたとはいえ、そなたの行い、見逃すわけにはゆくまい」
「あ、あ、あ……申し訳、ございません……」