フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
窓から風が吹き込み、カーテンを静かに揺らした。
遠くから小鳥の優しい声が聞こえてくる穏やかな昼下がり。このひと時が、平和そのものを感じさせてくれる。
「……私は、この国の安寧をただ願っている」
「兄上、私も同じ思いです」
「だが……新たな妃を迎えるつもりはない」
突然の宣言に驚き、指がティーカップの受け皿に触れた。小さくカチリと鳴った白磁のカップの中で、金色に輝くお茶が揺れた。
私の横でエドワード様がテーブルを叩いて立ち上がり、再びカップがカチカチと鳴る。
「それでは、世継ぎはどうされるつもりですか!?」
「今、王位継承一位はお前だ。エドワード」
「私は玉座になど興味がないとお答えしました!」
「エド、落ち着いて」
真っ直ぐロベルト王を見つめるエドワード様にそっと声をかけ、テーブルの上に置かれた手に触れると、指先が握りしめられた。
「だが、国を愛している」
ロベルト王の静かな声が響いた。
遠くから小鳥の優しい声が聞こえてくる穏やかな昼下がり。このひと時が、平和そのものを感じさせてくれる。
「……私は、この国の安寧をただ願っている」
「兄上、私も同じ思いです」
「だが……新たな妃を迎えるつもりはない」
突然の宣言に驚き、指がティーカップの受け皿に触れた。小さくカチリと鳴った白磁のカップの中で、金色に輝くお茶が揺れた。
私の横でエドワード様がテーブルを叩いて立ち上がり、再びカップがカチカチと鳴る。
「それでは、世継ぎはどうされるつもりですか!?」
「今、王位継承一位はお前だ。エドワード」
「私は玉座になど興味がないとお答えしました!」
「エド、落ち着いて」
真っ直ぐロベルト王を見つめるエドワード様にそっと声をかけ、テーブルの上に置かれた手に触れると、指先が握りしめられた。
「だが、国を愛している」
ロベルト王の静かな声が響いた。