フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
「そうなのか? 夜会に出てくる令嬢は、皆、もっと飾っているよ」
「首が疲れてしまうと思うのですが?」
「はははっ、確かに! リリアナは、慎ましやかだな」
「……こんなに華やかな帽子をかぶって、慎ましやかというのも変な話です」
そんなに次から次に装飾品を貰うわけにはいかない。
いくら王弟だからといって、無駄遣いはよくないと思うのよ。でも、今日はお忍びだし、今、そんなことをいい出す訳にもいかない。
だから、なんとか言葉を選んでいらない意志を示そうとしてると、エドワード様は苦笑を浮かべた。
「私の妻は、無欲だな」
「そんなことはありません。でも……たくさん貰いすぎたら、次の楽しみが減ってしまいますわ」
「次……そうか。そうだな! 次は、君に合う髪飾りを捜しに来よう」
次という言葉がよほど嬉しかったのかしら。エドワード様は、子どものように破顔した。
「首が疲れてしまうと思うのですが?」
「はははっ、確かに! リリアナは、慎ましやかだな」
「……こんなに華やかな帽子をかぶって、慎ましやかというのも変な話です」
そんなに次から次に装飾品を貰うわけにはいかない。
いくら王弟だからといって、無駄遣いはよくないと思うのよ。でも、今日はお忍びだし、今、そんなことをいい出す訳にもいかない。
だから、なんとか言葉を選んでいらない意志を示そうとしてると、エドワード様は苦笑を浮かべた。
「私の妻は、無欲だな」
「そんなことはありません。でも……たくさん貰いすぎたら、次の楽しみが減ってしまいますわ」
「次……そうか。そうだな! 次は、君に合う髪飾りを捜しに来よう」
次という言葉がよほど嬉しかったのかしら。エドワード様は、子どものように破顔した。