フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
ブローチを手に取ったエドワード様は、私の胸元にそれを留めながら「このブローチは特別なんだ」といい、自身のブローチに触れた。
すると突然、私のブローチが眩い光を放った。その光の中に、薔薇の生垣が浮かぶ。これは、お城の庭だわ。
「……これは、どういうことですか?」
「片方で記録した映像が、もう片方で投影される仕組みだ」
「記録した映像?」
輝く光の中で薔薇が揺れ、小鳥の鳴き声が聞こえてきた。
「音まで……もしかして、これにも魔法が?」
「ああ。風と光の魔法が組まれている。スミスは魔術師としても一流だからな」
自慢げに笑うエドワード様に、スミスさんは「恐れ入ります」と静かに頭を下げた。
不愛想で厳つい人だと思ったけど、ブローチはとても繊細な作りをしている。あの太い指から、こんなにも細い線が生まれるのね。
「……あら?」
そっと触れたブローチの側面に、小さな宝石があることに気付いた。こんな見えないところになんでかしら。
「気付いたか。それを押してごらん」
「これを、ですか?」
すると突然、私のブローチが眩い光を放った。その光の中に、薔薇の生垣が浮かぶ。これは、お城の庭だわ。
「……これは、どういうことですか?」
「片方で記録した映像が、もう片方で投影される仕組みだ」
「記録した映像?」
輝く光の中で薔薇が揺れ、小鳥の鳴き声が聞こえてきた。
「音まで……もしかして、これにも魔法が?」
「ああ。風と光の魔法が組まれている。スミスは魔術師としても一流だからな」
自慢げに笑うエドワード様に、スミスさんは「恐れ入ります」と静かに頭を下げた。
不愛想で厳つい人だと思ったけど、ブローチはとても繊細な作りをしている。あの太い指から、こんなにも細い線が生まれるのね。
「……あら?」
そっと触れたブローチの側面に、小さな宝石があることに気付いた。こんな見えないところになんでかしら。
「気付いたか。それを押してごらん」
「これを、ですか?」