フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
そっと押すと、今度はエドワード様のブローチが輝き始めた。そうして、彼がブローチに触れると光が浮かび、彼の柔和な笑顔が映し出された。
横に付いている小さな宝石がスイッチなのね。今、私のブローチがエドワード様を映しているんだわ。
面白い魔法ね。でも、なにに使えるのかしら?
私が体の向きを変えれば、今度はデイジーの姿が映った。そわそわしている顔が、恥ずかしそうにパッと赤く染まる。きっと、デイジーもこれに興味を抱いているんだわ。
「エドワード様、これをどうしたらいいのでしょうか? とても面白い仕組みですが、私には、使い道がわかりません」
「リリアナが見たものを、私に見せて欲しいんだ」
「私の見たもの?」
「綺麗だと思ったもの、感動したもの、美味しいと思ったもの……なんだっていい。君の好きなものを共有したい」
いわれてすぐ、視界に入ったのはエドワード様だった。
胸の奥がそわそわする。
「私の好きなもの……」
なんだろう。それを彼に教えるって……私のことを知ってもらうってことよね。でもそれなら、私もエドワード様の好きなものが知りたいわ。
そんなことをいったら、ご迷惑かしら。
エドワード様の指がブローチに触れると、光は静かに消えた。
横に付いている小さな宝石がスイッチなのね。今、私のブローチがエドワード様を映しているんだわ。
面白い魔法ね。でも、なにに使えるのかしら?
私が体の向きを変えれば、今度はデイジーの姿が映った。そわそわしている顔が、恥ずかしそうにパッと赤く染まる。きっと、デイジーもこれに興味を抱いているんだわ。
「エドワード様、これをどうしたらいいのでしょうか? とても面白い仕組みですが、私には、使い道がわかりません」
「リリアナが見たものを、私に見せて欲しいんだ」
「私の見たもの?」
「綺麗だと思ったもの、感動したもの、美味しいと思ったもの……なんだっていい。君の好きなものを共有したい」
いわれてすぐ、視界に入ったのはエドワード様だった。
胸の奥がそわそわする。
「私の好きなもの……」
なんだろう。それを彼に教えるって……私のことを知ってもらうってことよね。でもそれなら、私もエドワード様の好きなものが知りたいわ。
そんなことをいったら、ご迷惑かしら。
エドワード様の指がブローチに触れると、光は静かに消えた。