悪魔的生徒会長が妙に甘いのですが……。
事件





「どうするかな……」




翌日の昼休み。

昼食時は教室に居場所がないこともあり毎日学食へと足を運んでいるが、今日はその足がずいぶんと重い。



昨日からずっと考えている。文化祭に来たお姉に劇にわたしが出ていることを気付かせない方法を。

やはり、そもそも劇に出ないというのが一番安全なわけだけど。




「でもここまできてさすがに無責任すぎるよなあ……うぅ……」




このタイミングでそんなことを言いだそうものなら、会長や桃先輩はもちろん、いつもは穏やかな向坂先輩だって怒るだろう。

そして、気持ちが重くなっている理由はもう一つ。


昨日、会長のような目立つ人と親しいと思われたくなかったばかりに、後から思えばずいぶんと失礼な態度をとってしまっていた。


それについても謝罪せねばと思っているのだが、メッセージを送ろうと文面を考える間に夜が明けてしまった。



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