森の魔女と託宣の誓い -龍の託宣5-
ゆらゆらと揺れている。心地よいまどろみの中、リーゼロッテはやわらかな場所に降ろされた。下ろしたてのシーツの匂いがする。ふかふかの枕の感触に、寝台に寝かされたことが分かった。
なんだか小さな寝台だ。お屋敷の大きなものと違って、日本にいたころをふと思い出した。
頬を何かがすべっていく。ジークヴァルトの指先だ。寝入った自分を運んでくれたのだろう。お礼を言わなくてはと思っても、瞼が重たくて開かない。
頬を撫でていた指先が、唇の上をゆっくりとなぞった。くすぐったいが心地いい。きっと夢に違いない。そんなあやふやな意識の中、ジークヴァルトのつぶやきが耳に届いた。
「もうすぐ……もうすぐだ、リーゼロッテ……」
聞いたことのない切なげな声だった。
少し伸びてきた髪をひと房持ち上げ、ジークヴァルトはそっとそれに口づけた。やはりこれは夢なのだろう。さらさら指からこぼれる髪を感じながら、リーゼロッテは眠りに落ちた。
なんだか小さな寝台だ。お屋敷の大きなものと違って、日本にいたころをふと思い出した。
頬を何かがすべっていく。ジークヴァルトの指先だ。寝入った自分を運んでくれたのだろう。お礼を言わなくてはと思っても、瞼が重たくて開かない。
頬を撫でていた指先が、唇の上をゆっくりとなぞった。くすぐったいが心地いい。きっと夢に違いない。そんなあやふやな意識の中、ジークヴァルトのつぶやきが耳に届いた。
「もうすぐ……もうすぐだ、リーゼロッテ……」
聞いたことのない切なげな声だった。
少し伸びてきた髪をひと房持ち上げ、ジークヴァルトはそっとそれに口づけた。やはりこれは夢なのだろう。さらさら指からこぼれる髪を感じながら、リーゼロッテは眠りに落ちた。