森の魔女と託宣の誓い -龍の託宣5-
◇
「まあ! エラとマテアスが結婚を……!?」
ふたり並んで報告に来たエラとマテアスに、リーゼロッテは輝く笑顔でよろこびの声を上げた。執務机に座るジークヴァルトは、無表情のままだ。
「いつからふたりはお付き合いをしていたの? もう、もっと早く教えてくれればよかったのに」
「いえ、マテアスとはそういった仲ではなかったのですが……」
「エラが貴族籍を抜けたのを機に、わたしから求婚をいたしました。幸運にもエラが受けてくれまして、このマテアス、生涯の運を使い果たした気分です」
エラの手を持ち上げて、マテアスは指輪の上に口づけた。それを見たリーゼロッテから、きゃっと恥ずかしそうな声が漏れる。
「そう言ったわけで旦那様、明日は一日、暇を頂きます。王都で婚姻の手続きをした後、その足でエデラー家とダーミッシュ伯爵様にご挨拶をしに行ってまいります」
「マテアス、何もそんなに急がなくっても……」
「いいえ、今がいちばん執務の少ない時期ですから。それにこういったことは、きちんと筋を通しておかねばなりません」
そんなふうに言われては、エラも頷くしかなかった。勢いで返事をしたものの、自分がマテアスの妻になるなどまったく実感の湧かないエラだった。
「これから屋敷内、みなに報告に回ってきます。そのほかいろいろと準備もありますので、わたしたちはこれで失礼を」
マテアスに連れられて、エラは執務室を後にした。
「まあ! エラとマテアスが結婚を……!?」
ふたり並んで報告に来たエラとマテアスに、リーゼロッテは輝く笑顔でよろこびの声を上げた。執務机に座るジークヴァルトは、無表情のままだ。
「いつからふたりはお付き合いをしていたの? もう、もっと早く教えてくれればよかったのに」
「いえ、マテアスとはそういった仲ではなかったのですが……」
「エラが貴族籍を抜けたのを機に、わたしから求婚をいたしました。幸運にもエラが受けてくれまして、このマテアス、生涯の運を使い果たした気分です」
エラの手を持ち上げて、マテアスは指輪の上に口づけた。それを見たリーゼロッテから、きゃっと恥ずかしそうな声が漏れる。
「そう言ったわけで旦那様、明日は一日、暇を頂きます。王都で婚姻の手続きをした後、その足でエデラー家とダーミッシュ伯爵様にご挨拶をしに行ってまいります」
「マテアス、何もそんなに急がなくっても……」
「いいえ、今がいちばん執務の少ない時期ですから。それにこういったことは、きちんと筋を通しておかねばなりません」
そんなふうに言われては、エラも頷くしかなかった。勢いで返事をしたものの、自分がマテアスの妻になるなどまったく実感の湧かないエラだった。
「これから屋敷内、みなに報告に回ってきます。そのほかいろいろと準備もありますので、わたしたちはこれで失礼を」
マテアスに連れられて、エラは執務室を後にした。